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6月23日ピアノフェスティバル2019予選会 審査員講評

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ピアノフェスティバル2019予選会 審査員の講評

6月23日の予選会に沢山の生徒さんのご参加、ありがとうございました。皆さん練習の成果を精一杯披露してくださいました。
今回、本選に通過された生徒さん、おめでとうございます。残念ながら本選に進めなかったみなさん、来年の挑戦をお待ちしています。

審査員の先生から講評を頂きましたので、丁寧にお読みになってこれからの練習の指針にされてください。

 岡本愛子先生 評

A部門

A部門は昨年より参加者が少なく寂しい気もしましたが、みなさん一生懸命演奏されていました。基礎的なテクニックがまだ身についておらず、課題曲を弾きこなせていない人もいましたが、拍子やフレーズの歌わせ方が自然にできている人もいて、これからの成長が楽しみに感じました。一つ一つの音を丁寧に、気持ちを込めて表現することを忘れずに、楽しくピアノの練習を続けてください。

B部門

この部門は参加者が多く、全体のレベルも高かったと思います。a課題は情景を思い浮かべて、曲の雰囲気をつかむことが大切です。b課題は指の動きが求められますが、左手のリズムに乗って生き生きと表現できた人がいた一方、ただ指だけを動かしているような演奏の人もいました。左右の音のバランスをよく耳で聞き、拍子を感じて流れよく弾くことを心掛けてください。

C部門

C部門は昨年に比べて大幅に参加者が減ってしまいましたが、とてもレベルの高い演奏を聞くことができました。a課題では、ファンタジーあふれる演奏を聞かせてくれた人もおり、メロディーとハーモニーのバランスによく注意して弾かれていました。b課題は指の動きだけではなく、テヌートやアクセントなどの楽譜に指示されている表現や、和音の変化にも注意してください。今後中学生になっても、ピアノを楽しんで続けていただけることを期待しています。

D部門

今年のD部門は多くの参加者がいて、とても嬉しく思いました。皆さん流れよく弾かれていましたが、まだ古典のソナタ形式の中で、音楽を表現することがにがてのようでした。一つ一つのフレーズを大切に、音を美しく弾くことを心掛けてください。ハイドンとモーツァルトでは音の切り方が鋭くならないように、ベートーヴェンでは強い音の出し方が乱暴にならないよう気をつけましょう。

E部門

初めて新設されたE部門ですが、専門で音楽を勉強されている方たちが日ごろの勉強の成果を披露してくださいました。ソナタ形式はしっかりと理解されていましたが、演奏として魅力ある音楽にして、さらにはプロとして聴衆に聞かせるためには、まだいろいろな演奏の工夫が必要だと感じました。

総評

今年はE部門も新設され、A部門からE部門まで一連の成長の様子を聞くことができました。そこで感じたことは、やはり初歩の段階での勉強が大切だということです。フレーズの歌わせ方、拍子の取り方、ハーモニーの変化の感じ方など、それぞれの部門に応じて、総合的な音楽の勉強を続けることが必要です。一つ一つの勉強を積み重ね、自分の表現を見つけられるようになれば、きっと大人になるまでピアノを楽しんで続けることができるでしょう。

■ 堺康馬先生 評

A部門

課題曲のほとんどは右手にメロディーがあり、左手が伴奏というタイプの曲でした。みなさんメロディーは歌えていますが、伴奏のコントロールがうまくできていない人が見受けられました。左手の親指にアクセントがついてしまうと響きをうまく作れませんし、弱拍が強調されることになりリズム的にも不自然になってしまうので気をつけましょう。あと全体としては強弱の幅があまりなかったように感じました。

B部門

a課題の1は表情豊かに演奏できるかどうかがポイントでした。2と3については雰囲気のあるおしゃれな曲なので、メロディーをしっかり歌うだけでなく響きや和声感がとても大事で、音の広がりをイメージできたかどうかが問われました。b課題についてはみなさん楽しげに演奏していてよかったと思います。

C部門

a課題の1と3は音楽的な表現が非常に難しい曲ですが、予想以上によく理解して自分なりにまとめてしっかりと表現出来ている人がいたので、聴いていて嬉しくなりました。b課題は練習曲ですがタイトルがついているので、イメージを持ちやすかったのか、皆さんよく弾いていましたが、楽譜に指示があるとはいえ、少しペダルが多すぎたように感じました。

D部門

体と知性が大人に近づいてくる頃ですが、感覚だけではなく楽典などの音楽的な知識や古典派ソナタの様式感等を踏まえた上で取り組んでほしいと思います。皆さんある程度理解できているようでそれなりに弾けていますが、ただ譜面通りに演奏するだけでなく、すべてのメロディーやパッセージに意味を持たせて、機械的にならないように気を付けてほしいと思います。

E部門

今年新設されたこの部門に多くの参加者があり、大変うれしく思いました。音楽を専門的にと考えている人がほとんどだと思われますが、同じベートーヴェンのソナタであっても作曲された年代によって、当然表現されるべき内容も変わってくるわけなので、その辺をしっかりと理解して演奏してほしいと思いました。

総評
コンクールという、普段とは違った緊張状態で演奏するのは、とても大変な事だと思いますが、それを乗り越えるために日頃しっかりと練習をしているわけですから、自信をもって楽しんで本番に臨んでほしいと思います。アピールしようとする意志、そして何よりも「歌う」という気持ちが大事です。ピアノという楽器は簡単に音は出せますが、「歌わせる」という事は非常に難しい楽器ですから。
この二点に留意して努力してもらえば結果はついてくると思います。皆さんの成長を楽しみにしています。


 

 

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